ChatGPTを使い始めると、「これは便利」と感じる一方で、「自分の会話はどう扱われるのかな」「前に話したことを覚えているのかな」と少し気になることもあります。
前回の記事では、ChatGPTに本名や住所、電話番号、口座番号などの個人情報をそのまま入れないことをお話ししました。
今回はその続きとして、ChatGPTをもう少し安心して使うために、最初に見ておきたい基本設定をやさしく整理します。
むずかしい設定を全部覚える必要はありません。
まずは「モデルの改善」「メモリー」「一時チャット」の3つだけ知っておくと、ぐっと安心して使いやすくなります。
まず覚えておきたいのは3つだけ
ChatGPTには、会話の扱い方や記憶に関する設定があります。
名前は少しむずかしく見えますが、暮らしの中で使ううえでは、次の3つを知っておけば大丈夫です。
| 見ておきたい設定 | 何に関係する? | ひとことで言うと |
|---|---|---|
| モデルの改善 | 自分の会話をAIの改善に使うか | 気になる人はオフにできる |
| メモリー | ChatGPTが好みや情報を覚えるか | 便利だけれど、見直しも大切 |
| 一時チャット | 履歴や記憶に残さず相談するか | ちょっとした相談に向いている |
この記事では、スマホで使う方にも分かるように、ひとつずつ説明します。
なお、ChatGPTの画面や設定名は、アプリの更新や利用プランによって少し変わることがあります。
見つからないときは、似た名前の項目を探してみてください。
1. 「モデルの改善」を確認する
まず見ておきたいのが、「モデルの改善」に関する設定です。
英語では「Improve the model for everyone」と表示されることがあります。
これは、ChatGPTで入力した内容を、AIの改善に使ってよいかどうかを選ぶ設定です。
OpenAIの説明では、個人向けのChatGPTではこの設定をオフにすることで、新しい会話がモデルの学習に使われないようにできます。
スマホでは、だいたい次のような流れで確認します。
- ChatGPTアプリを開く
- メニューを開く
- 自分のアイコンや名前をタップする
- 「設定」や「データコントロール」を開く
- 「モデルの改善」や「Improve the model for everyone」を確認する
もし「自分の会話をAIの改善に使われるのは少し気になる」と感じるなら、この項目をオフにしておくと安心です。
ただし、設定の場所や名前は変わることがあります。
見当たらないときは、あわてずに「データ」「プライバシー」「コントロール」といった言葉の近くを探してみましょう。
2. 「メモリー」を確認する
次に見ておきたいのが「メモリー」です。
メモリーは、ChatGPTがあなたの好みやよく使う情報を覚えて、次の会話に活かすための機能です。
たとえば、あなたが「私は一人暮らしです」「料理は簡単なものがいいです」と何度か話していると、次に献立を相談したときに、その前提をふまえて答えてくれることがあります。
これは便利な機能です。
でも、覚えてほしくないことまで残っていると、少し気になりますよね。
OpenAIの説明では、メモリーは設定からオフにしたり、覚えている内容を確認・削除したりできます。
確認するときは、次のような場所を探します。
- ChatGPTの設定を開く
- 「パーソナライズ」または「Personalization」を開く
- 「メモリー」または「Memory」を確認する
- 必要に応じて、覚えている内容を見直す
「メモリーを使うと便利そう」と感じる人はオンのままで大丈夫です。
「まだ少し不安」と感じる人は、オフにして使い始めてもかまいません。
大切なのは、自分で選べると知っておくことです。
メモリーは「便利」と「安心」のバランスで考える
メモリーは、使い方によって便利にもなります。
ただし、最初から何でも覚えさせる必要はありません。
| こんな内容 | 覚えてもらうと便利 | 覚えさせないほうが安心 |
|---|---|---|
| 好み | 甘いものは控えめが好き | 持病や薬の詳しい名前 |
| 暮らし | 一人暮らし向けの量がよい | 住所や家族の本名 |
| 文章 | やさしい言い方が好き | 個別の人間関係の詳しい事情 |
| 家計 | 節約を意識している | 口座番号や収入の細かい数字 |
メモリーに向いているのは、「好み」や「ざっくりした希望」です。
反対に、住所、病名、口座番号、家族や友人の本名などは、覚えさせないほうが安心です。
3. 「一時チャット」を知っておく
一時チャットは、履歴やメモリーに残したくない相談をしたいときに使える機能です。
英語では「Temporary Chat」と表示されることがあります。
OpenAIの説明では、一時チャットは通常の履歴には表示されず、メモリーにも使われません。
また、モデルの改善にも使われないと案内されています。
ただし、安全上の確認などのために、一定期間保持される場合があります。
つまり、「完全に何も残らないもの」と考えるよりも、通常のチャットとは扱いが少し違う相談方法として知っておくと安心です。
でも、通常のチャットよりも、ちょっとした相談を切り分けたいときには便利です。
たとえば、こんなときに向いています。
| 使いたい場面 | 一時チャットが向いている理由 |
|---|---|
| たまたま思いついた質問 | 後から履歴に残す必要がない |
| いつもと違う相談 | 普段の好みやメモリーに影響しにくい |
| 少しだけ試したい相談 | 気軽に始めやすい |
| 覚えてほしくない話題 | メモリーに使われない |
それでも、個人情報をそのまま入れないことは変わりません。
一時チャットを使う場合でも、本名、住所、電話番号、カード番号、マイナンバーなどは入れないようにしましょう。
履歴やファイルもときどき見直す
ChatGPTでは、過去の会話が履歴として残ります。
また、書類や画像などのファイルをアップロードした場合、ファイルがライブラリに保存されることがあります。
OpenAIの説明では、チャットとファイルは別々に管理されることがあり、会話を削除してもファイルが残る場合があります。
そのため、写真や書類を使ったあとには、必要に応じて履歴やファイルも見直すと安心です。
とくに、次のようなものをアップロードしたときは注意しましょう。
- 請求書
- 領収書
- 病院関係の書類
- 契約書
- 住所や名前が写った写真
- 番号が写った書類
もし使う場合は、名前や番号を隠してから相談するのがおすすめです。
スマホ初心者向け・安心チェックリスト
設定画面を開いたら、次のチェックリストを使ってみてください。
| チェックすること | 目安 |
|---|---|
| モデルの改善 | 気になる人はオフにする |
| メモリー | 覚えている内容を確認する |
| 一時チャット | 場面に応じて使えるようにしておく |
| 履歴 | 不要な会話は削除または整理する |
| ファイル | アップロードした書類や画像を見直す |
| 個人情報 | 本名・住所・番号は入れない |
全部を完璧にやろうとしなくて大丈夫です。
最初は、「モデルの改善」と「メモリー」の場所を一度見ておくだけでも大きな一歩です。
こんな使い分けがおすすめです
最後に、日常で使いやすい分け方をまとめます。
| やりたいこと | おすすめの使い方 |
|---|---|
| 献立や買い物メモを相談したい | 通常のチャットでOK |
| 自分好みの提案を増やしたい | メモリーを活用する |
| たまたま思いついた相談をしたい | 一時チャットを使う |
| 個人情報が含まれそうな相談 | 内容をぼかして入力する |
| 病気・お金・契約の相談 | 質問整理までにして、最後は専門家に確認する |
ChatGPTは、設定を知っておくと、もっと安心して使いやすくなります。
「怖いから使わない」ではなく、「守るところを知って、小さく使う」くらいで大丈夫です。
まとめ:まずは設定を一度見るだけで大丈夫
ChatGPTを安心して使うために、最初に見ておきたいのは次の3つです。
- モデルの改善をオフにするか確認する
- メモリーで何を覚えているか確認する
- 一時チャットを知っておく
この3つを知っておくと、「なんとなく不安」という気持ちが少し減ります。
そして、どの設定にしていても、本名、住所、電話番号、口座番号、マイナンバーなどをそのまま入れないことは大切です。
ChatGPTは、暮らしの中の小さな相談相手になります。
安心のための設定を一度見て、自分に合う形で使っていきましょう。
