「なんて書こう……」
そう思ったまま、手が止まったこと、ありませんか。
ちょっとした物をいただいたお返しのひとこと。知人のご家族のお悔やみ。LINEのちょっとした返信。親しい相手なら気楽に書けるけれど、そうじゃない相手ほど、「失礼じゃないかな」と緊張してしまう。
私もそうでした。書きかけては消し、消しては書き直し、結局送れずに数日経ってしまう……。
最近の私は、こういうとき、ChatGPTに相談しています。
完璧な文章をもらうためじゃありません。「ひとり悩む時間を、減らす」ためです。
この記事では、私が実際にChatGPTに頼んだメッセージ相談のリアルな3シーンを、頼み方のコツも含めてご紹介します。
※この記事は、2026年6月時点のChatGPTアプリの画面でご説明しています。
シーン①|知人のお母様への、お悔やみメッセージ
最初にご紹介するのは、いちばん書きにくかった場面です。
年に何度か会ったり、SNSでやりとりする友人がいて、その方のお母様が亡くなられたと、SNSで知りました。
すぐに連絡するのも、なんだか気が引ける。でも、何も言わないのも違う気がする。そうこうしているうちに数日経ってしまい、「もう今さら、遅いかな……」と迷っていました。
そこでChatGPTに、こう相談してみたんです。

返ってきた答えは、こんな書き出しでした。
「それ、すごく気遣いのある悩みだね。結論から言うと、数日後のお悔やみメッセージは全然失礼じゃないよ。むしろ、少し落ち着いた頃に届く言葉って嬉しかったりすることも多い」
これだけで、肩の力が抜けました。「失礼じゃない」と背中を押してもらえただけで、ずいぶん気が楽になったんです。
そのうえで、
- 長くしない
- SNSで知ったことは自然に触れる
- 返信を気遣う一言を入れる
という3つのポイントと、距離感に合わせた2パターンの例文まで出してくれました。
このとき私が使った頼み方は、こんな感じです。
「ちょっと相談🌿 先日、年に何度か会ったりやりとりする友人のお母様が亡くなられたと、SNSで知りました。すぐに連絡するのはどうかと思いまだできていません。数日経ってからの、お悔やみメッセージってどんな感じが良いのかな?」
コツ:相手との距離感(年に何度か会う友人)と、自分の気持ち(迷っている)を、ちゃんと書く
これがあると、相手にちょうど合った文章を考えてくれます。
シーン②|メルカリの値引き交渉、なんて返す?
次は、ちょっと毛色が違うシーンです。
メルカリで出品していたものに、お値引きのお問合せがありました。4,200円の品物です。私としては200円なら値引きしてもいいかな、と思ったのですが、「どんな返信文がいいんだろう」と迷ってしまって。
冷たく感じられても嫌だし、かといって、なれなれしすぎても変。こういう「商売のひと言」って、慣れていないと難しいんですよね。
ChatGPTに、こう聞いてみました。

すると、まず「200円値引きOKはバランス良い対応」と判断を肯定してくれて、そのうえで返信文を3パターン(やわらか・少しカジュアル・購入促し)出してくれました。
「お問い合わせありがとうございます😊 お気持ち程度で恐縮ですが、200円お値引きの4,000円でしたら対応可能です。ご検討いただけましたら幸いです✨」
——これ、自分ではなかなか出てこない、ちょうどいい温度感です。
このとき私が使った頼み方は、ちょっと変わってます。
「あなたはメルカリの取引のプロです。お値引きのお問合せをいただきました。4,200円の品物ですが、200円の値引きなら良いかと思っていますが、どうですか? 返信のコメントも合わせて考えてください。」
コツ:「あなたは○○のプロです」と、相手に役割を与える
これだけで、AIはぐっと「その道の人」のような答えを出してくれます。「メルカリのプロ」「お礼状を書くのが得意な人」「やさしい先生」など、場面に合わせて変えられます。
シーン③|「人と違う感じ」の、誕生日メッセージ
最後は、ちょっと冒険したかったシーン。
友人へのお誕生日メッセージを送ろうとして、「お誕生日おめでとう! 良い1年になりますように」だけだと、なんだか味気ない。でも、自分で凝った言葉を考えるのは、ちょっと面倒くさい。
そこで、こんな短いリクエストを投げてみました。

「お誕生日のメッセージを考えて〜 ちょっと人と違う感じで」
たったこれだけ。
それでも、ChatGPTはちゃんと汲み取ってくれて、3つの方向性で文章を出してくれました。
ひとつめの「余韻タイプ」が、私はいちばん気に入りました。
「誕生日って、何かを足す日というより、これまでをそっと抱きしめる日だと思う。ここまで歩いてきた時間に、静かに『おつかれさま』を。そしてこれからの時間に、少しだけ楽しみを。いい一年になりますように。」
なんだか、自分では絶対に書けない感じの言葉。受け取った友人も「素敵」と喜んでくれました。
このとき私が使った頼み方は、シンプルそのもの。
「お誕生日のメッセージを考えて〜 ちょっと人と違う感じで」
コツ:方向性だけ伝えて、あとは任せる
「ちょっと人と違う感じ」「やさしい雰囲気で」「短めに」など、ふんわりした希望だけ伝えると、いくつかの案を出してくれます。その中から選べばいい。
3つに共通する「頼み方のコツ」
3つのシーンを並べてみて、頼み方に3つのパターンがあることに気づきました。
① 状況を詳しく説明する(お悔やみ型)
相手との関係性、自分の気持ち、迷っているところまで、ちゃんと書く。繊細な場面ほど、これが効きます。
② 役割を与える(メルカリ型)
「あなたは○○のプロです」と先に伝える。商売のシーン、専門的なシーンで効果が高い。
③ ふんわり方向だけ伝える(誕生日型)
「人と違う感じで」「やさしく」など、雰囲気だけ。何案か出してもらって選ぶ。
シーンに合わせて使い分けると、ぐっと使いやすくなります。
それでも気をつけたいこと
便利な「代筆」相談ですが、3つ覚えておきたいことがあります。
そのまま送らず、自分の言葉に少し直す
ChatGPTの文章は、完成度が高いぶん「AIっぽさ」が残ることもあります。一文だけ自分の言葉に置き換えるだけで、ぐっと自然になります。
相手の固有名詞や住所などは、入れない
「○○さん」「●●市の」のような個人情報は、AIに送らない。スクショで送るときも、相手の名前は塗りつぶしてからにしましょう。詳しくはこちら。
大事な場面は、最終チェックを忘れずに
お悔やみのような大事な場面では、送る前にもう一度ゆっくり読み返す。AIが書いた文章には、ごくたまに事実関係の勘違いや、不自然な敬語が入っていることもあります。
おわりに|ひとり悩む夜が、ぐっと短くなる
完璧な文章が欲しくて頼んでいるわけではないんです。
「なんて書こう……」と書き出しに何時間も悩む夜が、ぐっと短くなる。「これでいいかな」と思える土台が、ちゃんと用意される。それだけで、ずいぶん楽になりました。
書けない夜、止まってしまった手紙の前で、ポケットに「代筆を手伝ってくれる相手」がいる安心感。これは、ひとり暮らしの夜には、けっこう大きい支えです。
「失礼じゃないかな」と止まったときは、ぜひ一度、相談してみてください。

